300戸余りのきれいな、間取りの広い高層市営住宅の空家

 私たち市民は、自分が住んでいる自治体が何を行い、どう考えているのかということについて関心がないし、またよく知らない。情報が入ってこないし、たとえ入ってきたとしても関心が沸かない。そういうわけで、情報の提供の仕方に問題があるのか、あるいは自分の生活範囲以外のことに関心がない、自分が悪いのかかわからないが、結局、自治体の行うことについて批判も問題視もしなかった。

 そうした中で、私が住んでいる団地にひとつの問題が浮上した。それを調べるため、大阪市平野区の市営住宅を見に行った。その途中、とんでもない奇妙な光景に出くわした。それは出来てまだ10年か20年ほどしか経っていないとてもきれいな高層市営住宅が、なんとすべて空き家になっているのだ。その数、300戸余り。団地名は大阪市営東喜連5丁目団地。大きく1号館と2号館に分かれている。1号館は14階建ての2棟からなり、南側、東側出入り口ともフェンスで囲われ、入場不可になっている。L字型に並び、各階十二戸あり、計168戸。すべて空き家だ。その写真が下。

 1号館南側出口から
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1号館案内板
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1号館南側出口のフェンス状況
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1号館東側より
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東側出口拡大
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道路を挟んでその隣の2号館もほとんど空き家だ。ただ、ここは何軒か入居されているようで、ベランダの干し物から確認したところ、5軒ほど干し物があった。そして棟の中に入ったが、各階15戸のうち、入っているのは目で見た感じ1、2軒程度だ。すべて同じようにポストは目隠しされ、窓は黒のシートで覆われている。エレベータは2台あり、2台とも動いていた。

 住民の方に会ったので、話を伺ったが、半分も入っていないのではないか、なぜ、入居がこんなに少ないのかはわからないとのことだった。つまり、理由が不明なのだ。大阪市に聞いてください、といわれる始末だ。この理由については、大阪市に尋ねるつもりでいるが、ちゃんと返答してくれるかどうか、わからない。

 2号館は7階建てと12階建て2棟の計3棟からなり総戸数は目視で150戸だ。各部屋の大きさはすべて60平方メートル以上ありそうで、給湯も最新式のようだ。とてもきれいな鉄筋コンクリート作りで、大正区では公団なら家賃8~10万円程度の住まいだ。その写真が下だ。

2号館、廊下にはベニヤ板が置かれ、それより奥へは通行できない(北向きの廊下側)
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廊下を仕切るベニヤ版、廊下は幅広く、きれいだ
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大きな間取りと最新式と思われる給湯器、外観もきれいだが人が住んでいる気配がない(南側から見る)
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2号館、東側からベランダを見上げる。数軒の家で洗濯物が見える(東側から)
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 この東喜連住宅は、大阪市のホームページで調べると、管理年度は平成11年。そうすると、まだ、完成してから16,17年というところ。大きな間取りと最新式の給湯器、まだ新しい外壁。地下鉄谷町線出戸駅から徒歩200メートル前後の便利さ。駅前にはイオンがある。でも、なぜ、何十億円と言うお金使って、放置しているのか、合点がいかない。

 大阪市に尋ねれば、何だそういうことなのか、とすぐに合点がいくかもしれませんが。

この記事へのコメント

  • ヒロカツ

    はじめまして。
    この記事がとても気になって、天王寺から自転車ぶっとばして
    見てきました。
    確かに、もったいないなぁと感じました。
    駅に近いし、まだ新しい、裏通りで静かそうやし、
    これで入居募集しないのって疑問残りますし、残念です。
    建て替え時の仮の宿だと市は説明しているけど、本当に
    住居困窮してる人には、優先的に入居できるようしてほしい
    です。いい記事、拝見しました。ありがとうございます。
    2018年10月07日 16:03

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