NHKかんさい熱視線ー水害における流木対策考

今日のNHK”かんさい熱視線”は、去年台風により大規模水害に見舞われた熊野川地区で孫を亡くした人を例にとって、流木の恐ろしさを検証していた。また後半では、別の地区で、関電が管轄するダムに三方から流入した土砂を、いまだ処理する主体が決まらないその無責任な土木行政を報告していた。

 孫をなくした祖母が話すには、家に水が入って、孫が必死に桟(さん)か柱につかまっていたが、大きな流木が入って来て、流木が孫を押し出したと言うことだ。この地区では、橋と川底との高さが5mほどで、材木が引っかかりやすい構造で、この橋に材木がたまったことから、あふれ出した水が地区内の道路を流下して地区内を水浸しにし、流木が流れて来た言うことだ。これまで水害と言えば、雨量や土砂災害に目が行きがちだったが、流木も災害を引き起こす大きな要因であるととらえている。

実際、僕も宇治の山間部を歩いていると、川に溜まった流木や堰堤にたまった流木の多さにおどろかされる。流木は川の水が堤防を越える一因になるし、それが大きな水害につながる。また水の勢いが変わり、土手を削り、決壊の一因にもなる。

そのため、熊野川地区などでは、流木をさえぎる、櫛のようなものを上流に何箇所か作って、地区内に流木が入らない仕組みを考えているようである。

宇治地域もこれだけ斜面崩壊が起きているので、流木を防ぐ手立てを考えた方がいいと思う。たとえば、志津川のような直線的で、長細い川は、流木が下流域で集積しやすく、大きな災害につながりやすくなるのだから、洪水が起こってもよいような箇所で、流木よけの柵のようなものも設置してもいいと思う。それと、川の底面と、橋げたまでの高さが低いので、流木が溜まりやすい橋についても再考の必要がある。

弥陀次郎川の決壊の原因は、明らかにされていないが、もし流木と関係しているのなら、ゴルフ場の山の手あたりに、流木よけの施設等必要になるのではないか、と思う。というのは、この山は(あるいは宇治地域全体がそうだろうが)崩壊性の山で、いくらでも豪雨のたびに崩れてくるだろう。

後半の話は、大規模な斜面崩壊が三箇所起こり、その土砂が川に流れ込むのを防ぐために、3箇所をそれぞれ国土交通省、県土木、林野庁が工事をしているのだが、関電が管理するダムにも土砂がたまっており、このままでは、豪雨になったら、水があふれて地区内に押し寄せるのではないかと、住民が心配しているのだ。しかし、関電はダム内に溜まった土砂は、その原因が上流にある三箇所の斜面崩壊にあるのだから、そこを管理している、上記の3省庁がするべきだと言い張っている。関電では、通常の土砂は、関電の責任だろうが、そうした大規模災害での土砂の除去まで出来ないと言うのが言い分だ。

住民は国の国土交通省にリーダーシップを取ってもらって、なんとか台風シーズンまでには除去して欲しいのだが、国は、法律上でできないとかなんとか言って、腰を上げないのだ。

しかし、このままでは住民の不安はなくならない。災害はいつなんどきやってくるかわからない。災害は足を忍ばせて、急に襲ってくるのだ。不安を取り除く努力を続けて欲しいですね。

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