大阪府済生会泉尾病院でクラスター発生ーPCR検査が遅すぎるのでは?

 大阪府済生会泉尾病院(大阪市大正区北村)で院内感染(クラスター)が発生したようだ。朝日新聞ではこうした記事はほとんど出ていなくて、今ネットで調べてみると、5月3日に大阪府の感染者数を紹介する記事の中で2~3行このことに触れているようだ。ネット上では関西テレビのニュース報道の映像が詳しい。それによると、泉尾病院から10数名の感染者が出ているということだ。大阪市民にとって病院での集団感染はとても気になる話なので、朝日新聞も詳しく報道してほしい。

 泉尾病院の感染の報道は、5月3日が初めてのようなのだが、病院内で感染が初めて起こったのは4月中旬の出来事なのだ。それから継続して陽性患者が出ており、病院職員9名、入院患者6名の合計15人の感染が明らかになった。病院ではこの事実をホームページで公表していたようだが、大阪市保健所は報道機関にこのことを公表していないようで、ほとんどの人は5月4日になってネット上の報道により、知ることになったのではないか。私も5月5日になり、初めて院内感染を知った。

 泉尾病院がホームページで公表している資料によると、リハリビステーション職員が4月8日(水)に発熱し、その後11日(土)に帰国者・接触者外来を受診、PCR検査を受けた。3日後の14日(火)に陽性が判明したという。同じころ同僚の男性職員も発熱があり、15日にPCR検査を受け、翌16日(木)に陽性が判明した。その後、4月21日までに6名のリハリビ職員が感染した。また、24日には看護職員の感染も判明。引き続き25日には入院患者の感染が3名確認された。その後も、看護職員や入院患者にも新たな陽性者が出た。

 病院のホームページに感染者の症状や経緯が詳しい。それを患者ごとに時列的にまとめたのが図―1だ。


済生会泉尾病院の院内感染.png

図―1院内感染状況(大阪府済生会泉尾病院)

 この図を見ると、コロナウイルスが持つ感染症の特徴がよく理解できる。まずその症状だ。多くの人が発熱や頭痛、風邪の症状や倦怠感を発症し、時には味覚障害の症状が出ている。これにより、すぐにはコロナを疑わず、近くの医院に診てもらい、感冒だと言われている。かと言って、その診断を信じているわけではなく、出勤を控え、自宅待機をしている。それは病院内の内規に従ってのことだろう。しかし、症状は改善せず、帰国者・接触者外来を受診し、PCR検査を受ける。その間は3~4日、期間の長い人は発熱から9日後に検査を受け、陽性だと診断されている。これが泉尾病院で院内感染が拡がった一つの理由だろう。同じリハビリステーションの職員に感染者が出ても、じーと自宅待機していたのだろう。また、1度発熱しても、熱が下がれば出勤し、患者と接する職員もいたようだ。この人は再び頭痛がして、自宅待機を余儀なくされ、その後陽性が判明した。結局、院内で感染が確認されたにもかかわらず、発熱しても自宅待機かして様子を見ているうちに、時間が経過し、そのあとで、PCR検査を実施し、陽性となる。あまりに政府の方針に従いすぎたのではないか。陽性患者が出ているのなら、院内感染を疑い、まずもって職員にPCR検査を受けてもらうのが本来やるべきことではないか。

 そうこうしているうちに、今度は入院患者からも感染者が出始めた。また、リハビリ職員だけでなく入院病棟の看護職員からも感染者が出始めた。それはいわゆるリハリビ部門から、入院病棟への感染の拡大だろう。つまり感染阻止がうまくいかなかったということだろう。

5月に入ってやっと、クラスター(院内感染)と認めたのだろうか。問題はPCR検査が遅すぎるということではないか。それを如実に物語っているのが今回の泉尾病院の対応ではないだろうか。

PDF(図―1)泉尾病院患者名簿.pdf

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