映画「主戦場」を見てー慰安婦問題の根底には太平洋戦争の美化?

昨日、大阪・十三にあるシアター「seven]という小劇場風の映画館に「主戦場」という映画を見に行ってきた。監督は日系アメリカ人の「ミキ・デザキ」という人で、youtuberなのだが、慰安婦問題という日本の右翼と対峙しなければならない難しい問題に真正面から取り組んだ。この映画には日本の右翼の代弁者と目される、杉田水脈衆議院議員や桜井よし子、ケントギルバート、右翼の人物、「日本会議」議長らの面々が出演し、生の声で語っている。それに反論するのは、元慰安婦だったり、元日本の軍人だったり、吉見義明だったり、元朝日新聞記者だったりした。



 この映画は監督が多分、慰安婦問題とは何なのか、という疑問から作った映画だと思う。その結論はこの映画を見ればわかるが、それは戦時中の性奴隷であり、女性への顕著な人権侵害事例だった、ということだろう。日本では赤線地帯があり、売買春が公的に認められ行われていた時代だ。だから、慰安婦が売春を行ったとしても、それは賃金を得るための売春であり、どれほどの違いがあるのかという主張は、この映画でもなされている。しかも、軍の関与や強制があったという証拠はないし、このような言動は、朝日新聞のでっち上げというような主張がこれらの人物からされている。

 しかし、監督は強制というものがそれが目に見える暴力だけでなく、甘言での誘惑や逃げようとしても逃げられないような状況に追い込めることも、強制に類するとして、慰安婦たちは逃げることののできない強制化に置かれていたと推測している。また、慰安婦の年齢が20歳未満の人たちが多く、この人たちが、売春婦と同義づけることは無理があるとしている。それは、その頃の日本が結んだ世界との条約においても、20歳未満の売春を認めないと日本政府は、世界の各国に言明していたという。こうしたことからも、慰安婦は単なる売春婦ではなく軍事施設で強制化で働かされた人権侵害された女性群としてとらえている。

 この映画の中には、安倍首相の国会での答弁の様子も映し出されている。また、安倍首相と麻生財務大臣が「日本会議」という軍国主義的な集まりの顧問をしていて、この会議の影響が内閣の政策にかなり色濃く出ているようなのだ。この集団は天皇制や明治憲法の復活、先の日中・太平洋戦争をアジア解放のための聖戦だと主張し、侵略を進出と言い換えて、教科書や今の国民意識を変革してきた人々だ。アメリカ人などから見ると、この人たちは歴史の真実を、自分らの都合の良いように書き換える「歴史修正主義者」なのだが、そういう会議と安倍首相と麻生財務大臣は密接に結びついている。憲法改正もこの会議の思惑と一致しているところが大きいようだ。国民を何とか天皇の臣民にしたいという思惑があるのかもしれない。そういう考えが浮かび上がる映画でもある。

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