中国法制史の専門家-「令」と「和」はピックアップであり、熟語でなく、造語だ

新しい元号「令和」は、その成り立ちからすると、やはり造語になるらしい。

 中国法制史が専門の龍谷大学富谷教授は5月15日の朝日新聞夕刊の「中国の元号」というコラムで、インタビュー記事にこたえる形で次のように述べている。

 「中語でも日本でも元号は熟語でした。「令和」は万葉集から、ふたつの漢字をピックアップして2字の造語にしたので、これまでの元号と比べ、あまりない語構成ですね」と述べている。

 つまり、この記事からすると、令和は熟語ではなく、造語であるとのべている。

 このことは4月10日朝日新聞の文化・文芸欄に掲載された東大教授の「違和感」と共通しており、東大教授は令和の令と和が結びつかないと指摘していた。富谷教授の指摘は、令も和も万葉集からのピックアップであり、造語であって、熟語ではないと言明している。それはこれまでの元号に比べ、あまりない語構成ですね、と述べている。

 つまり、私流に言えば、万葉集からのつまみ食いではないのか。一つの和歌の前文か本文か知らないが、その中から雰囲気の似た文字をつまみ食いしたものであり、二つの文字には直接的な意味のつながり(いわゆる熟語としてつながり)がない。まさしく新しい試みなのだろう。このつながりのなさは、多くの人が当初から感じていたことではないだろうか。専門家が「二つの漢字をピックアップして2字の造語にした」と言っていることの意味は大きいと思う。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック