忙しい月には80時間超時間外労働が22.7%の企業に及ぶ

少し古い記事だが、5月17日朝日新聞朝刊に「過労死ライン」の1ヶ月残業80時間を超えた企業が、アンケート調査の結果、22.7%に上る、と書いてあった。アンケートに答えた企業の内5分の一が、80時間以上も残業させているのかと驚いたものだ。月20日働いて、残業が4時間を越えている。5時半に終業して、それから4時間以上、毎日残業すれば、9時半を回る。それから帰宅すれば、10時半から11時ごろ。それから夕食を食べ、風呂に入れば、寝るのは日付けが変わっている。それを1ヶ月続ければ、相当精神・肉体的ダメージは大きいだろうと思う。

 それで、そのアンケートをもう一度ネット上で読み直してみた。アンケートは厚生労働省がみずほ情報総研㈱に委託し、最近出された報告書のなかで触れられている。アンケートは昨年12月から今年1月にかけて全業種から、業種別・規模別に1万154社を無作為に抽出。回答は1743件で、回収率は17.2%だという。回収率はやや少ないように思う。

 新聞記事にあった過労死ラインを超える80時間以上の残業について、もう少し詳しく述べると、平成26年度(2014年度)の1ヶ月間について、時間外労働が最も長かった月の正社員の時間外労働について述べたものだ。それによると、10時間以下が16.5%、10~20時間以下が8.4%、・・・と続き、45~60時間以下が10.1%、60時間超80時間以下が13.3%、80時間超100時間以下が10.8%、100時間超が11.9%となる。そして80時間超の合計が新聞記事のように22.7%となる。これは、毎月の平均ではなくて、年間最も残業時間が多かった月の統計である。平均的な月では、30時間以内が80%を占め、45時間超は1.6%に過ぎない。

 さらに、平成27年(2015年)10月を特定して時間外労働についてアンケートしている。それによると、正社員の内、この月に45時間以上時間外労働させた企業数は全体の44.4%。これは全従業員が残業しているわけではなく、そのうち、従業員の0~5%未満が残業したのが18.6%、次いで20%以上の人が残業した企業数が10.4%である。また、80時間以上の時間外労働をさせた企業数は16.1%であった。これも、全従業員の数%程度がそれぐらい残業したということだ。

 業種別では、80時間以上の時間外労働では、情報通信業や運輸業、郵便業が調査企業の30%以上に及んでいる。それは全従業員数の数%程度である。

 こうしたアンケートを見ると、やはり企業は残業を常態化しているのだなと思う。去年の10月のみの調査では、45時間以上の残業が企業全体の44.4%に及び、80時間以上では16.1%だ。半数近くの企業が毎日2時間以上、残業させているようだ。そして忙しい月には、2014年度で80時間以上の残業が22.7%に及んでいるということだ。

 なんだか恐ろしい残業時間だが、こうした残業は特定の業種や特定の部門に集中している可能性がある。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック