映画「リップヴァンウインクルの花嫁」を見て-生の軽さに比例する生の矛盾・苦しさ

今日、大阪難波パークスシネマで黒木華主演、岩井俊二監督の映画「リップヴァンウインクルの花嫁」を見た。3時間10分という長編だったったが、時間を感じさせない、画面の展開にハラハラドキドキの感動的な映画だった。ネット上の書き込みで、「今の社会風潮を映した作品」という評価を見ていたが、まさしく今の軽い社会ののりを映像化している点は、その通りだった。しかし、その軽いノリと比例するかのような人々の生きることの軽さの裏側には、とんでもない生きる上でのしんどさや矛盾、うそが隠されているのだ。そうした矛盾やうその世界を-ある面フィクションだろうがー黒木華が真正面に受けながら、周囲の人々の助けを借りながら何とか生き抜いていくのだ。現実は本当はもっと厳しいと思うが。

 この映画の主題は多分、女が裸を見せることやsexについて安易に考えすぎているということを言いたかったのかと思う。心のすきには、そこに入り込む悪魔がいますよ、夫や好きな人との関係は、一度ほかの人と関係を結べば、心も関係も元には戻りませんよ、ネット上での簡単な出会いは、簡単に分かれることと同義ですよ、裸を見せることは人間として恥ずかしいことですよ、それを忘れては人間として何かを置き忘れていることなのですよ、簡単に手に入ることは簡単に失うことですよ、そうした簡単さ、手軽さと比例する、生の軽さを問うているのかもしれない。

 評価として5点満点の4.5以上だろうか。ただ時間が長すぎる。終わりかけになって小便がしたくなった。

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