天皇陛下の気持ちを汲み取ることも大事なのだろう

天皇・皇后両陛下がフィリッピンへ慰霊の旅に出ている。第二次世界大戦でフィリッピンで亡くなった日本兵や現地で戦争に巻き込まれたフィリッピンの人々の霊を慰めるためだと言う。なぜ、フィリッピンで多くの日本人や現地の人々がなくなったのだろう。なぜ、フィリッピンで戦争が起きたのだろう。日本兵の犠牲者は51万8千人、現地のフィリッピン人は約111万人(新聞記事より)だと言う。多分米軍も多くの犠牲者を出しただろう。
 
 フィリッピンでの戦争は熾烈を極めたと言う。詳しくは何もしらない。去年見た映画「野火」では、戦闘で生き延びた日本兵士が、現地住民を猿といって、殺して食べていたようだ。その映画の終幕では、日本兵同士が殺し合い、殺した日本兵士の人肉を食っていた。本当かうそか知らないが、それほど食料に困り、生き延びるためには、そうしなければならにような、極限状態にあった戦争だと言うことは確かなのだろう。

 そういう悲惨極まりない戦争が起こった国を、国交親善、慰霊の旅として出かける気持ちってどんなだろう、と思う。多分、私なら出かけたくない。自分の父や祖父が起こし、戦った戦争だ。そこで、多くの人が亡くなろうと、直接的な責任はないのだから。

そういう意味で、陛下はどういう言葉を述べられているのだうか。出発に際し述べられた言葉の一部を抜粋すると「・・・フィリッピンでは先の戦争において、フィリッピン人、米国人、日本人の多くの命が失われました。中でもマニラの市街戦においては、膨大な数に及ぶ無辜(むこ)のフィリッピン市民が犠牲になりました。私どもはこのことを常に心に置き、このたびの訪問を果たしていきたいと思います。・・・」と、皇族や首相らに述べている。

 また、晩餐会での席上の言葉でも「・・・昨年私どもは、先の大戦が終わって70年の年を迎えました。この戦争においては、貴国の国内において日米両国間の熾烈な戦闘が行われ、このことにより貴国の多くの人が命を失い、傷つきました。このことは、私ども日本人が決して忘れてはならないことであり、このたびの訪問においても、私どもはこのことを深く心に置き、旅の日々をすごすつもりです。・・・」

 つまり、陛下の心の中には、戦争でなくなったというに対して、日本人だろうがフィリッピン人であろうが、敵の米国人であろうが、決して忘れてはならないことであり、そのことを思って、旅をするのだと言っている。そうした人々への慰霊の旅だと言っている。謝罪ではない。

 ある面、70年と言うときが過ぎ、フィリッピンの人々も、日本人が起こした戦争犯罪を許している面が強いので、こうした言葉となったのだろう。

 私たち多くの国民は、観光旅行で外国へ行くが、慰霊の旅ということはほとんどしない。天皇陛下のその気持ちを、私たち国民も大事にしなければならないだろう。
 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック