本当の姿を見えなくさせる「反日」という言葉

今日の朝日新聞にアンジェリーナ・ジョリー監督の米映画「アンブロークン」が日本で公開されることが決まった、という記事が出ていた。新聞によれば、この映画は捕虜虐待の場面があり、それが「反日」だとして上映反対の声がネットを中心に上がり、ハリウッドの映画にもかかわらず、配給会社が決まらなかったという。それが今回、アート系の配給会社が名乗りを上げ、東京渋谷のシアター・イメージフォーラムで上映されるという。劇場の支配人は「反日という印象はまったくなかった。見てもらえればわかると思う」と述べている。

 【私の感想】
 このごろ、日本社会を覆うのは、反日とか政治的中立とか、物の本質を見ようとしない態度だ。出来事に対して、真実を追究しようとする真摯さを忘れ、一方的な価値観でもって、ある側の利益になるかならないかで判断しようとする。真実を知ろうとする態度を忘れれば、それは社会の混乱の始まりであり、争いの始まりである。いろいろな出来事に対して、謙虚に真実を見る目を忘れてはならない。この映画は米国のハリウッドのユニバーサル・ピクチャーズが製作し、米国内でヒットし、アカデミー賞3部門にノミネートされたらしい。作品をノミネートし、鑑賞した米国人は、「反日」なのだろうか。製作したひとは、日本人を貶めようとしたのだろうか。ヒットしたのは、米国人が「反日」だったからなのか。それに賛成したからなのか。
 われわれ日本人は、真実を見る目が曇り始めていると思う。「反日」という言葉は、戦前の「非国民」という言葉と何かしか共通する恐ろしさがある。「反日」という言葉で、真実を見る目を曇らせてならない。

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