国民一人ひとりに問われる戦争の忘却

 天皇・皇后両陛下が9日、パラオ共和国の激戦地ペリリュー島の慰霊碑を訪問し、共和国の大統領らと共に献花し、拝礼したという。前日、海上保安庁の巡視船「あきつしま」にて宿泊し、ヘリにてペリリュー島に渡ったという。

 朝日新聞の記事によれば、ペリリュー島では日本側が約1万人、米側約1700人が、また10キロ先に浮かぶ小島・アンガウル島でも、激戦があり、日本側1150人、米側260人が戦死したという。日本を旅立つ前、天皇陛下は皇太子さまや安倍首相らを前に、多くの犠牲者が出たことに触れ、「太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないとおもいます」とのべたと言う(朝日新聞4/9朝刊1面)。

 そして、パラオ和国主催の晩餐会で天皇陛下は次のような答辞を行った(朝日新聞4/9夕刊より)。
「・・・ミクロネシア地域は第一次世界大戦後、国際連盟の下で、日本の委任統治領になりました。パラオには、南洋庁が設置され、多くの日本人が移住してきました。移住した日本人はパラオの人々と交流を深め、協力して地域の発展に力を尽くしたと聞いております。クニオ・ナカムラ元大統領始め、今日貴国で活躍しておられる方々に日本語の名を持つ方々が多いことも、長く深い交流の歴史を思い起こさせるものであり、私どもに親しみを感じさせます。
 しかしながら、先の戦争において日米の熾烈な戦闘が行われ、多くの人命が失われました。日本軍は貴国民に、安全な場所へ疎開を進める等、貴国民の安全に配慮したといわれて言われておりますが、空襲や食糧難、疫病による犠牲者が生じたのは痛ましいことでした。ここパラオの地において、私どもは先の戦争で亡くなったすべての人々を追悼し、その遺族の歩んできた苦難の道を偲びたいと思います。・・・」

 何がここまでして、天皇陛下にパラオにいかしめたのだろう。朝日新聞の記事では、渡辺・前侍従長がこう話している。「戦争を知らない世代が増え、次第に戦争が忘れられていく。陛下には焦りにも近い気持ちがおありになるのでは」  
 

 私達が戦争と言うものを風化させ、忘れていく中で、天皇陛下は、”戦争と言うものを忘れてはならない”ものという気持ちを強く持ち続けているのではないだろうか。朝日新聞にも、「戦後を生きるすべての人にむけられた『メッセージ』と受け止めたい」と今日(10日)の1面記事に書いている。

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