高知県西南部の林業地域の憂鬱

僕は先週の月曜日から土曜日まで高知県の西南部へ土木の仕事で出張した。

高知県は大阪より暖かく、まるで春の陽気だったが、週の後半は寒波が来て、やはり寒くなった。でも、高知県はほとんど紅葉がない。それは多分、針葉樹林が多く占めているからだろう。大阪へ戻ると、葉っぱがきれいに色づいて秋が深くなった感じがする。私が行った現場は、杉・ヒノキの植林が多く林業が盛んな地域だが、どうも林業が芳しくないようだ。1本の木を切り、運び出し、運搬するまでに、多くの費用がかかり、木を売る値段より、多くの費用がかかるようなのだ。

20年前か30年前、国は”緑のオーナー”事業を始め、ある面積の国有林が50年ぐらいして成長したとき、その販売金を出資者に還元するような制度を設け、全国的に広告を出し、出資者を募った。しかし、その後木材価格は下落を続け、その出資金より、低い価格でしか売れなくなっており、元本割れが続いている。これに対して、出資者は、その当時、元本割れなど説明がなかったとして、裁判を起こした。

高知県でも、高地営林局がこうした”緑のオーナー”を募集していたようだ。私がいた現場周辺の山林を見る限り、いいヒノキや杉が生長している。でも、その地域はそれほど活気かあるとは言いがたい。林業だけでは食うていけない雰囲気だ。輸入材のほうが安いのかもしれない。

このあたりはお遍路さんが多く、それが民宿などのいいお客さんになっている。私の仕事は道路建設の地質調査だが、公共事業頼りでは、地域の発展はあまり期待できない。それは、ほとんど大阪やその他の都市からの労働者の仕事だからだ。地元には宿泊やコンビニの弁当などで利益が上がるかもしれないが、一時なものだ。

木材を原料として供給するのではなくて、2次加工、3次加工して現地で付加価値を高めて出荷するような方策を見つけないと、林業地域の発展は見込めないのではないだろうか。

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