広島土砂災害ー詳しい原因究明が待たれる

 広島市での土石流災害で多くの方々が亡くなり、今も行方不明の方が数多くいられことに、亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに、不明者の一人でも早い無事発見を祈るばかりです。

 僕も土木関係の仕事をしてきたことから、その惨状が目に浮かぶようです。今日の朝日新聞では、土石流が安佐北区から安佐南区へかけて帯状に長さ11キロ、幅3キロ弱の範囲内に50箇所発生していたと報じていました。また、午前2時からの2時間で200ミリの降水を観測し、ほぼ同時多発的に土石流が発生し、被害が広がったと、広島県の見方も紹介しています。

今回の土石流の発生原因はよく知りませんが、僕が思いついたことを書きます。

 僕は、一昨年8月に京都府宇治市であった豪雨後に、被害の大きかった地域の河川や低い山を訪れたことがあるのです。その時、目についたのが表層崩壊の多さでした。表層崩壊が河川沿いや谷筋など至る所に無数に発生していたのです。崩壊というのは、土砂とその上の樹木が一緒になって滑り落ちることです。滑り落ちるとどうなるかというと、それは土の締めつけが失われ、土が細かな粒子に分解されることを意味します。大雨の中ではその粒子が水に含まれ、流れ落ちるのです。

 表層崩壊が直ぐに土石流とはなりません。通常は河川を流れ下るのです。宇治の場合、表層崩壊により、多くの樹木が流され、それが橋にひっかったりして、川の水をせき止め、そのため、護岸を洗ったりして、護岸沿いの家屋に被害を及ぼしたのです。

 今回の報道などから僕が思うには、土砂災害には一つの臨界点があると思うのです。その臨界点を超えると、土砂が一斉に崩壊し始める。土砂はある程度の雨量には耐えることができます。でも、広島市の花崗岩にしろ、宇治市の泥岩にしろ、それぞれが持つ雨量の臨界点に達すると、一斉に崩壊し始めるのではないかと思うのです。こっちでバラバラ、あっちでバラバラ、ではなしに、ほとんど一斉に崩壊し始める。それが土石流となる。そう考えたいのです。

広島の土砂災害は、谷筋に堆積していたマサ土が、ある臨界点を超えて、筋状に一斉に雨水と一緒に流れ落ちたということでしょうか。あるいは宇治で見られるように谷筋の複数の斜面が表層崩壊を起こしてそれが土砂として流れ落ちたのでしょうか。あるいはその組み合わせなのでしょうか。崩壊の時間的差異と言うのも重要です。そして、これほどの災害を起こすほどの土砂の堆積が事前にどうしてわからなかったのでしょうか。

どう言う構造で崩壊して土砂災害が起きたのか、詳しい原因究明が待たれます。

 

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