あなたは幸せですか?と尋ねる新聞記者

あなたは幸せですか、と問われて、どう答えるだろう。多くの人は口ごもるのではないだろうか。

今日の朝日新聞の”ザ、コラム”という欄で、ある女性編集委員の方が、1993年に帰国した中国残留婦人の人に、日本に帰れて、幸せですか、と尋ねた。そして、一人だけがなかなか幸せとは言わなかったのだが、今年、その人を訪ねて、同じ質問をぶつけると、うなづいたと言う話である。これを読んで、あなたは幸せですかと言う、質問を何度も何度もぶつけるその無神経さに驚いた。

幸せと言うものは、一つのことで決まるものではないと思う。色々な要素が組み合わさっていると思う。
日本に帰れたことは幸せかもしれない、そのことは疑いようもないかもしれない。しかし、生活していく上での幸福感は、そんな単純な話ではない。

経済上の問題、自己同一性の問題、親類の問題、家族の問題、夫の問題、・・・中国から日本に帰ってきたら、それで問題が全て解決してしまうのだろうか。

あなたは幸せですか。何度も何度も、よくこうした同じ質問をしたものだ。

これに対して、幸せです、と答えたのは、帰国できたことに対してだ。人間の心の底にある、残留したことの痛みなど、本人にしか知る由が無いことだ。

この編集委員は、私のこの批判に、橋本徹と同じように反論はあるだろう。だけれど、新聞記者が、人にあなたは幸せですか、と訪ねることの無意味さも理解して欲しい。

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