彼女の思いは、歌手を辞めること(森昌子)

数日前、「明日へ」と言う本を読んだ感想をこのブログで書いたのですが、少しオーバーに書き過ぎた感があります。森昌子の歌に何も失望したわけでもありませんし、絶望したわけでもありません。私が、勝手にイメージを膨らませ、勝手に思い描いていたことと、少し違っていたと言うだけのことです。

私は、森昌子と言う歌手はレッスンとか歌の勉強にとても熱心で、歌うことを喜びだと思っていたのです。ところがこの本を読んで、彼女は「歌手を辞めることばかり思い描いて高校3年間を過ごした」のでした。そして、高校を卒業したとき、「力が抜けるのを感じた」と書いています。はっきり言って、いやいやながら、でも、一度決めたからには、高校卒業までは歌手を続ける、そればかりを考えながら、18歳まできたのです。ですから、歌への展望とかは無かったと書いています。そして、19歳になる1ヶ月前ぐらいに、逃避行のように、アメリカにわたり、1ヶ月ほど過ごします。そこで、少しは吹っ切れて歌手生活を続けますが、根本にあるのは、歌手を辞めたいという願いだという事でした。森進一との出会いも、彼から、”歌手を辞めたいのだろう”と言い当てられて、私のことを本当に理解してくれている人だと思って、気持ちが傾いていったようです。

結局、森昌子と言う歌手は、歌手を辞めることばかり考えながら過ごした歌手だと言えます。そのように本に告白しています。
私は、ライブなどのときにいつも言っている、”皆様の森昌子であり続けたい”、と言う言葉を聞くにつけ、歌と言うものに自分なりの情熱をぶつけているものだと思っていました。本当の情熱は、そのことよりも歌手を辞めることにあったのです。

でも、それを責めることなど出来ません。致し方ないことだと思います。キャニオンレコードに移籍するまで、休みの日は無かったと書いています。毎日、歌い続け、写真を撮られ、緊張の日々。中学2年生からそういう毎日を続け、休息のない日々を過ごしているのですから、歌手を辞めることが、一番の目標になって、当然のことです。

でも、私は、そういう森昌子であっても、とてもつらい毎日を過ごしていたとしても、やはり、その声や表情には感動しますし、そういう過酷な中でも、笑顔を絶やさず、さわやかな森昌子を演じきった彼女を、すばらしいと思います。彼女の歌は、森昌子と言う芸名の中で、作り上げた創造したものなのです。本当は、そういうものから逃れたくて、普通の女の子でいたかったのです。私達は、彼女が演じた森昌子と言う歌手に感動しているのです。

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