"過去も未来も夢も捨てる"そういう生き方

過去を捨てなさい、あるいは未来を捨てなさい、こういわれて、人は戸惑うに違いない。でも、この本を読めば、納得できる。アルボレッム・スマナサーラの著書「執着しないこと」(中経出版、2012年12月)という本だ。僕は前にも、この人の本を読んで、感動して、それでブログ名を”今を、精一杯生きる”にしたのだ。だから、この本は2冊目だ。

要は仏教の”無常”と言う思想に基づいた考えを今の世情に合わせて噛み砕いて説明している。とても分かりやすく、一言一句うそ偽りを見出せない。それはスリランカと言う仏教のお膝元、釈迦に近く、釈迦の言葉を忠実に信奉し、解釈しているからだろうか。あるいは、大学で仏教の教鞭をとっていたから、教義をよく読んだからなのだろうか。

日本のお坊さんの説話とは、根本的に考え方が違うように感じる。同じ仏教者として、なぜこうまで、考え方が違うのかと思う。日本のお坊さんは、世俗にまみれた感じがするが、この人の話しは、人間の根本そのものだ。あるいは2000数百年前の、釈迦が生きた時代の考え方そのままだ。質素で貧乏でよれよれの服を着た仏教者の姿だ。

だから、言葉一つ一つが胸に響く。その思想は簡潔にいえば、”無常”。世の中は刻一刻と変わっていく。自分自身も、そして人間関係も、社会も経済も政治も宇宙も。それが自然の法則と説く。だから、こうした瞬間瞬間に変化していく世の中で生きるには、物にこだわらない生き方をしなさいと勧めている。

例えば、ストレス。ストレスをなくすにはどうすればいいだろうか。僕自身も、関心のあるテーマだ。この人は、これへの回答として、過去を捨てなさいと言っている。過去を捨てるとは、世の中は瞬間瞬間に死に、また生まれて変化しているのだから、過去はすでに死んでいる、過去を引きずらないことだといっています。そして同じことを未来についても言っています。未来についても、過去と同じく存在していない、だから、思いわずらうのを止めなさいと言っています。

そして、意識を集中すべきは、”今”であり、「今やるべきこと」にとことんエネルギーを集中しましょう、と言っています。そうすれば、だんだんとストレスから開放されていきます、と書いています。

これは本当だろうかと思う。でも、過去も未来も捨て、夢も語らず、今に集中するのが仏教の教えなら、それを信じるのも、試してみる価値がありそうにも思うのです。

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