十津川を襲った深層崩壊のメカニズムについて

NHKスペシャル”崩れる大地”と言うテレビ番組で、昨年十津川村で起こり、多くの人命を奪うことになった”深層崩壊”のメカニズムを京都大学防災研究所の千木良教授らが説明していた。

十津川村宇井地区で起こった深層崩壊は、山そのものが100mぐらいの深さで、岩盤もろともすべり、それが川に流れ込み、川の水が対岸沿いにあった何件かの家を飲み込んだのだ。

その原因は幾つかあげていたと思うが、一つは、2~3日間降り続いた雨が、岩盤のなかにしみこみ、水が浮力を発生させ、岩盤が浮くような形ですべったと言うこと、二つ目はレーダー観測で、山の頂上付近に、段差のようなものが生じていて、それが一つの予兆であり、そこからすべりが生じていると言うこと、3つ目は流れ盤であっと言うこと。この流れ盤というのは、プレートが沈み込む際、海底の(プレート上の)泥などが斜めに折りたたまれたように陸地に向かって堆積し、それがそのまま上昇するので、同じ方向に地層が向くことになり、これが流れ盤となる。そのため、その他の深層崩壊した箇所でも、全て同じ方向にすべっていると言うらしいのだ。

そして、そうしたことと同時に重要なことは、日本における、気象状況が、地球の温暖化により、変化していると言うことだ。つまり、東シナ海の水温が温かくなり、日本に流れ込むジェット気流の方向が変わッたことにより、雨の量が多くなり、豪雨が発生しやすくなっと言うらしいのだ。

実際、このごろの雨の降り方は、以前に比べ、強く、集中して降るようになったと感じる。

つまり、海水の温度変化が、気象に現れているのだ。そして、地震の活発化も、山崩れを誘発する。従って、専門家の中には日本は山崩れの活発化の時期に入ったと警告している人もいるらしいのだ。

宇治地域を見てみると、今回の場合、崩壊箇所は何箇所になるのだろう。狭い範囲で、驚くほどの表層崩壊、そして土石流の発生がみられる。地質は、多分テレビで見ると十津川も宇治と同じ頁岩にみえた。宇治では深層崩壊は見られないようだが、それが起こってもおかしくない地層だ。つまり理屈から言えば、流れ盤があれば可能性がある。

宇治川の宵待橋(写真)からは、高さにして100m以上ある、ほとんど頂上付近からの大きな斜面崩壊が見られた(9/2)。
画像


今後、表層崩壊のみならず、深層崩壊にも注意を払う必要が出てきているのではないか、と認識させられた。

《お詫び》
上の画像は、昨日(2012年9月2日)に撮ったものですが、見た感じは新しく、古い崩壊には見えませんでした。それで、今回の集中豪雨により崩壊したものとして掲載したのですが、ネット上の2万5千部の1の地形図には、この崩壊が記載されており、かなり以前からある崩壊のようです。また、高さも地形図上からすると、70mぐらいのようです。ブログ上では自分の思ったことを自由に書きましたので、間違いがあるかもしれません。勘違いをお詫びします。

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